12月の衆議院議員総選挙で初めて在外投票をしてきました。
在外投票とは海外に住む日本人が選挙時に海外で投票できる制度ですが
事前に手続きが必要で、在外選挙人名簿に登録をしなくてはなりません。
手続きには時間がかかるので予め申請しておく必要があります。
選挙が行われると決まった時点で急いで申請しても間に合わないので要注意です。
在外選挙人名簿に登録申請できる人は
- 満20歳以上の日本国民であること
- 海外に3か月以上継続居住していること(3カ月経っていなくても申請はできます)
- 在外選挙人名簿に未登録であること
在外選挙人証の申請手続き
1. 日本で転出届を提出する
在外投票をするためには出発前に住んでい市区町村の役所で海外転出届を提出している必要があります。
転出届を出さずに日本に住民登録がある状態ですと、日本の住所があるところに選挙人登録されたままになります。
関連:日本での役所手続き
2. 在留届を提出する
ドイツに来たら在留届を提出します。
インターネット経由でも手続きできます。
関連:在留届を提出する
3. 在外選挙人名簿の登録申請をする
住んでいる場所を管轄している大使館・総領事館で申請します。
在ドイツ日本国大使館 | ベルリン、クレンブルク・フォアポンメルン州、ブランデンブルク州、ザクセン州、ザクセン・アンハルト州、テューリンゲン州 |
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在デュッセルドルフ総領事館 | ノルトライン・ヴェストファーレン州 |
在ハンブルク総領事館 | ハンフルグ、ブレーメン、シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州、ニーダーザクセン州 |
在フランクフルト総領事館 | ヘッセン州、ラインラント・プファルツ州、ザールラント州 |
在ミュンヘン総領事館 | バイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルク州 |
ミュンヘンにお住まいの方はレジデンツそばにある総領事館です。
シュトゥットガルト等で在外選挙登録受付出張サービスが行われる時もありますので総領事館サイト等でご確認ください。
★申請に必要なもの
- 在外選挙人名簿登録申請書
- 有効な旅券(パスポート)
申請書は総領事館でも貰えますが、事前にダウンロードすることも可です。
在外選挙関連申請書一覧(外務省サイト)
4. 住所確認
在外選挙人名簿に登録するためには、申請した地域に3カ月以上住んでいる必要があります。
既に3カ月以上住んでいて、在留届も3カ月以上前に提出している場合には特に確認はありませんが、
ドイツにまだ到着したばかりだったり、在留届をだして3カ月経っていない時期に申請した場合には
3カ月経った時点で領事館による住所の確認があります。
私はミュンヘンに来て在留届を出して3カ月経たないうちに申請したので
在留届を出してから3カ月経った頃に総領事館から手紙がきました。
ちょっと記憶が曖昧なのですが、入っている確認用紙に署名して返信したような気がします。
家には固定電話を引いてなかったので郵送による確認となりましたが
電話で確認の場合もあるようです。
5. 在外選挙人証が送られてくる
それから3カ月くらい経ち、在外選挙人証が送られてきました。
日本に最後に住んでいた場所の選挙人名簿に登録されます。(1994年5月1日以降に出国した場合)
こちらが在外選挙人証。→
名前・生年月日・性別・登録日・衆議院小選挙区・ドイツの住所が書かれています。
この用紙は日本の役所が発行するものです。
それが日本から送られてきたりするので時間がかかるのでしょうね。
一緒に受領書も入っているのでそれに署名し、ミュンヘン総領事館に返信します。
こんな流れで申請自体はとても簡単ですが、届くまでに時間がかかりますので、早めに手続きしておくことをお勧めします。
私は免許証の翻訳をお願いする時に在外選挙の手続きもしました。
選挙時の投票の仕方
先日行われた衆議院議員総選挙で初めて在外投票をしてきました。
場所はミュンヘンの総領事館です。
日本国内の選挙日は12月19日でしたが、
在ミュンヘン総領事館で投票できる期間は12月5日から9日でした。
こういう情報は総領事館のサイトなどで知ることができますし
ミュンヘン総領事館ではメールマガジンも発行されているので、それを購読していると便利です。
持ち物
- 在外選挙人証
- パスポートなどの身分証明書
投票の流れ
領事館に着いたらインターホンを押し、名前と用件を言って中に入ります。
セキュリティチェックがあります。(飛行機乗る前と同じ様な感じ)
奥の小部屋が投票所となっており、部屋に入ると受付の人が3人いました。
はじめに在外選挙人証とパスポートを見せて、投票用紙請求書と封筒を貰います。
一旦外の部屋に出て、そこで記入します。自分の選挙区の住所など書きます。
書き終わったら受付の人に確認してもらい、投票用紙と封筒が渡されます。
投票はその小部屋の中にある記入台で。日本の投票所と同じような台でした。
違う所と言えば、投票台にファイルが置いてあるところかな。
このファイルには選挙地区ごとの候補者名リストが入っていて確認することができます。
投票用紙に記入したら封筒に入れます。
封筒は二重になっています。内側の何も書いていない封筒に投票用紙を入れ糊づけします。
その封筒をもうひとつの封筒に入れ、そこには名前と登録番号を記入しました。
封筒に入れたら、別の受付の人に確認してもらい、
投票用紙の預かり箱に封筒が無事に入るのを確認して終了です。
在外選挙人証の裏側には日付や選挙の種類などの判子が押されました。
郵送投票
領事館から遠いところにお住まいの方は郵送で投票することもできます。
これは日本の市区町村の選挙管理委員会へ直接請求して投票用紙を入手し、
それに記入して日本に郵送するという方法です。
日本と国際郵便でやり取りするため時間がかかるので、
郵送投票を希望されるかたは前もって下記ページに目を通しておくといいと思います。
→郵便等投票(外務省サイト)
参考サイト:外務省の在外選挙のページ