ドイツと日本の文化の違いを見つけたり比べたりするのが好きです。
電車やバスに乗っていても、「ドイツはこうなんだ」「日本とは違うな~」と思うことが多々あります。
私はドイツ人の知り合いが殆どいませんので、ドイツ人から聞いたことではなく
自分がドイツの電車やバスなどで感じたこと、経験したことです。
本当は「ドイツの車内あるある」というテーマにしたかったのですが、
1回しか経験したことないこととか、「あるある」じゃないこともいっぱい書いたので
こういうタイトルになりました。
※主にダルムシュタット、フランクフルト、ミュンヘンでのことです。
設備など
ドアは自分であける
電車のドアはボタンもしくは取っ手を引っ張り自分で開けます。
古いRBとかでレバーをまわして押す式のものもあるのですが、固くてちょっと難しいこともあります。
壊れた電車
ドアが壊れていて開かないドアもよく見かけます。
日本だったらこういう電車は走ってないですよね~?!
「Tür unbenutzbar」とか「Defekt」と書いてある張り紙が貼ってありますが
けっこう気付かないでボタンを押し続けちゃう人もいますので、気づいたら教えてあげましょう!
落書きが多い
これはドイツに来たばかりの頃にとても衝撃を受けました。
ドイツは環境の国ですごい綺麗なんだろうなーと期待を抱いてやってきて
電車に乗ってみて、落書きの多さにはちょっとがっかりしました。
電車に思いっきりペイントされていることもありますが、
それよりも走っている時に見える線路沿いの壁とか柱とかがは落書きがびっちり。
後ろ向きの席
電車は向かい合うボックス席が多くあります。
それはまだ良いのですが、バスにも後ろ向きの席があるんですよねぇ。
短距離ならいいけど、あまり後ろ向きには座りたくないです。
ドイツ人は向きを気にしないのかというと、
進行方向に向いている席から埋まっていくので、やはり前に向いて座りたいというのはあるかと思います。
車内にゴミ箱
バスやトラム、U-bahnにはないですが、
S-bahnやRBなどの電車にはゴミ箱が付いていることが多いです。
車内で食べ物を食べる人が多いからかなー?
ゴミ箱に描いてある絵がリンゴのゴミというところがドイツらしいと思いました!
車内マナー
食べる
日本だと普通の電車で食べもの食べるのはあまりお行儀のよいことではありませんが、ドイツではよくある光景です。
ミュンヘン中心部のU-bahnなど人が多い短距離の電車ではあまりいませんが、それほど人の多くないS-bahnなどでは食べている人を多く見かけます。
パンや果物が主流ですが、丸い大きなピザを食べている人を見たこともあります!
バスだと飲食禁止のステッカーが貼ってある事もあります。
荷物をどーんと置く
通勤時間帯などではさすがにないですが、荷物を座席にどーんと載せて席を二つ分使っている人が多いです。
多少混んできても、そこに座りたいという人が来ない限り自ら荷物をどかさない人も多い気がします。
もちろん、そこに座りたいと言う人がくればすぐにどかしてくれます。
意思表示が大切なんだな、と文化の違いを感じます。
携帯電話
これも日本とは大きく異なる点ですね。
ドイツでは電車内で携帯で話している人た~くさんいます。
あとイヤホンマイクを使っている人も多くて(若いギャルみたいな人にも多い)、独りごと言ってるみたいでビックリすることがあります。
話しながら身ぶり手ぶりが大きい人も多いので、街中でそういう人が歩いてきたりすると、変な人が来た?!と一瞬思ってしまいます…汗
音楽
日本でも電車で隣からシャカシャカ聞こえてくることがありますがそれはドイツでも同じ。
さらにドイツでは音楽流しちゃっている人もいます!笑
まぁ頻繁に遭遇するわけではありせんが、小中学生くらいの下校中のグループで、携帯で音楽流してみんなで聴いている子たちをよく見ます。
こちらはS-bahnに貼ってあったマナー向上のポスターです。
「Gemeinsam angenehem reisen(共に快適な旅を)」と書いてあります。
ヘッドフォンのボリュームは控えめに、足を椅子の上に置かない、ゴミを散らかさない…というところでしょうか?!
鼻はおもいっっきりかみましょう!
海外では鼻をすするのはマナー違反、というのは有名だと思いますが、ドイツでもそうです。
どんなに思いっきり鼻をかんでもドイツではだれも気にしません!
人前で「ブーーー」と鼻かむのはちょっと恥ずかしいと思っていましたが、私も今では平気になりました。
むしろ鼻をすする音のほうが不快に感じるように…(こういうところだけは適応能力が高いんです笑)
車内コミュニケーション
子供にちゃんと注意する
下校中の子供たちが騒いでいるのを、大人が注意するという場面を何度か見たことあります。
それに対して子供たちはどんな反応するかと言いますと、謝るわけでもなければ、反抗したり暴言吐いたりすることもなく、ただ騒ぐのを止めるだけとか、さーっと別の席に移動するというのが多かったです。
ある時トラムに乗っていたら、女性が騒いでいる子供に静かにしてと注意をしました。
その女性は「読まないといけな書類があるのよ」というようなことを隣に座っている人と話し始め、そのまま話しが盛り上がって降りるまで話し続けている、というコントみたいな出来事がありました笑
知らない人とでも以前からの知り合いのように話す
上の話しもそうですが、ちょっとしたきっかけで話し始め、なんだかんだで盛り上がっちゃったりすることが多いみたい??
私も長距離の電車で、となりの席に座っていたおじさんおばさんグループに話しかけられてお酒もらったこととかあります!
お酒飲めないって言ったけどジュースと同じよって言ってました…
酔っ払っている人の言うことは世界共通ですね!
寝てる人を起こす
これは一度だけ見かけてびっくりしたこと!
電車で男の人が寝ていたら隣に座っていた女の人が「次は●●駅ですよ。降りないの?」と起こしてあげていたんです!
30分に1本の電車だったから、いつも乗っているのが同じメンバーなのかもしれません。
その他車内にて
車内での物乞いや演奏はない
ドイツ以外の国へ旅行へ行って、電車に乗っていたら急に演奏し始める人がいて、そのあとお金くれって回ってきたり、小さなメモを座席に配って回収したりと、ほんの数日の間に色々見ました。
ドイツでは何回も電車に乗っているけど、そういうのは見たことないので少ないと思います。
一度あるのはフランクフルトでS-bahnに乗っている時に、おばさんに「手伝って欲しい」と言われて、何言ってるんだか分からず聞いていたら電車賃をくれって話だった…ということがあります。
車内では少ないですが街中では多いです。
小銭を両替してと言われたり(多分、財布を出した瞬間に小銭を取られる)、お花を渡されそうになったり(受け取るとお金をとられる)、あとはそれ素敵ねーとネックレスをつかまれたこともあります。
気をつけていれば被害には合わないと思いますが、ご注意を!
電車を待っている時に紙コップ持っている人が「お金くれ」と近寄ってきたり…ということもありました。
あとこれは私には害はありませんが、街中でも電車内でもゴミ箱をチェックしている人はよく見かけます。
ファンド付きのペットボトルを集めています。けっこう身なりのちゃんとしたおばあさんとかもゴミ箱に手をつっこんでいたりしてびっくりします。
若い子が商売?している
若い女の子グループが物を売り歩いている場面に何度か遭遇したのですが、あれはなんなのでしょうか?
マフィンとかシュナプスの小瓶とかを籠に入れて席を回って来ます。
たいていはお揃いの格好をしていたりするんですが、サークル活動か何か?
この間、長距離の電車に乗っていた時は「2EURでほっぺにキス」を売っていて前の座席の男の人が捉まっていました!
立つのが早い
目的地の駅に着く少し前に降りる準備をするというのは分かりますが、かなり早い段階から降りる準備をする人が多いように感じます。
長距離の電車などで、1個前の駅くらいから立って出口の方に行く人が多い。
降りる時に並ぶのが嫌なのかな?
寝ている人は少ない
日本の通勤電車だと寝ている人、携帯いじっている人、本・新聞を読んでいる人が30%ずつくらい…?
こちらは特にU-bahnやトラムでは寝ている人は少ないですね。
でもいないわけではありません。電車の揺れにはかなわないのでしょう!笑
長距離だと寝ている人も結構います。
駅・ホームにて
ホームに並ばないけどレディーファースト?
込んでいる時間帯でもホームに並ぶというのはありません。
ホーム上には「ここに電車が停まる」という印もないので並びようもないです。
電車が来たら適当に近くのドアに行って乗ります。
なので割り込み乗車は当たり前、というか並ばないので「割り込み乗車」という概念がないのかもしれません。
ただレディーファーストしてくれる人は多いです。乗り降りの時、男の人に先にどうぞってされることあります。
切符の買い方など聞かれる
ドイツは移民が多く色々な人種の人が住んでいるということもあり、明らかに外国人な私でも容赦なく道を聞かれたりします。
あと「このバスは●●行くの?」とか。表示見ればわかるだろっっていうようなことも結構聞かれます。
以前、ドイツ人のご夫婦に切符の買い方を聞かれて、買い方を教え、さらに「グループチケットの方が安いですよ」とアドバイスしたこともあります笑
私がいつも買っている切符だったのでよかったです。
エスカレーターは右側
ドイツのエスカレーターでは片方開けなくちゃいけないってことはありませんが、人の多い駅では片側につめて乗っていることも多いと思います。
そういう場合は右側に乗り、左側を歩く人が通っています。
日本では私は関東出身なので左側でした。関西は右側なんですよね。
ドイツはフランクフルトもミュンヘンも右側です。他の町で違うところはありますか??
ショッピングセンターなどのエスカレーターでは片方に寄らずに並んで乗っている人が多いかなと思います。
急ぎたい人は、「ちょっと通してー」といって進んで行く感じで。
エレベーターは閉めるボタンがないことも
これは駅のエレベーターに限ったことではありませんが…
ドイツのエレベータには開けるボタンと階数のボタンだけで、閉めるボタンがないことが多いです!
始めの頃、間違えて開けるボタンを押してたことがありました…笑
人助けの精神
乗り遅れそうな人を助ける
これはよく見る場面で、日本といちばん違うところかな~思います。
日本では「駆け込み乗車は危険ですのでお止めください」ってアナウンスも流れているし、私も、駆け込み乗車で閉まりかけのドアが何度も開いたり閉じたりしたらイライラします。
それに、危ないし電車が遅れる原因にもなるし、迷惑!と思ってしまいます。
が、ドイツでは発車しそうな電車に向かって走ってくる人がいたら、ドア付近にいる見知らぬ乗客の人が扉を抑えて助けてくれることが多いのです。これは本当によく見かけます。
荷物を載せるのを手伝ってくれる
スーツケースなど大きな荷物を持っていると、手伝ってくれる人も多いです。
あと足の悪いお年寄りが段差のあるバスに乗る時に手を差し伸べる人など、人を手伝ったり親切にしてくれる人は多いと思います。
手伝ってくれるのは嬉しいけど…
上で述べたように、ドイツには親切な人が多いと思います。ただ、時に困っちゃうことも。
駅で切符を買おうとしたら、少し離れた所からこちらをじっと見ている男性。
どうしよ、カツアゲ?!・・・とちょっと怖く思いながらも操作を進めます。
Geldkarteのチャージが足りずにエラー画面が出てやり直そうとしたら、すかさずその男の人が近寄ってきて「大丈夫?こっちの機械じゃなくて、あっちでやったら?」と…
観光客っぽい私たちをみて、お手伝いしたくてウズウズしていたのだと思います。
私は大丈夫って言ったのに口出ししてきて、しかも券売機の使い方を良く分かっていないという…
「変なとこ押さないでよ!邪魔しないで~」と言いたかったが言えるはずもなく。
この時、夫もいたのでナンパとかではなく完全な親切心から手伝ってくれたのだと思いますが
ちょっと困っちゃいました。
おまけ
左は座席の椅子にテーブルが付いているのですが、それがどうしても顔に見えて仕方ないという写真。
「月~金」が「Montag bis Freitag」ではなく「Montag mit Freitag」となっています。
そういう用法について知らなかったので、初め見た時「え?」って思いました。
辞書で調べたら「方」もうひとつの辞書には「スイス」って書いてあったので方言なんです
ね。前置詞の使い方などが異なるのは面白いですね。
なんだか長くてまとまりのない記事になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました♪♪
コメント
コメント一覧 (10件)
私が驚いたのは犬です。小型犬などほとんど見ず、大型犬が
普通に飼い主と一緒に乗ってました。
しかも大人しい!!そして誰も気にしてない。不思議でした。
自転車持ち込みもビビりましたが、ほんとドイツの車内は飽きませんでした。
ギンさん、
そういえば、犬や自転車もそうですね!
私もびっくりしました。あとで記事に追加します!
あと犬は電車だけでなく、お店やレストランでも一緒にいたりするのも驚きでした。
ミュンヘンのU-Bahn は,古いタイプだと,あったりなかったりですがゴミ箱がついてることもありますよ.(なんにも書いてないですが,みんながゴミを捨てているので多分あれはゴミ箱です 笑)
tanahiroさん、コメントありがとうございます!
ミュンヘンのU-bahnにゴミ箱ついているものもあるのですね。
古いタイプのボックス席のところでしょうか、、、想像してみるとなんだかあったような気もしてきました。。
こんど確認してみます!
娘がハンブルグの音楽大学で勉強していたので7年間ドイツでお世話になりました。
留学生でも授業料は殆どナシ!ブラームスの生まれた町で素晴らしい恩師に出逢い、
たくさんのことを学び、迷わず日本に帰り(やっぱり日本が好き!)音楽の道に勤しんでいます。
娘を訪れる度に”ドイツでみつけた”をおおいに参考にさせていただき、私のドイツ訪問は楽しいものになりました。いまさらですが、フィーレン ダンク!
これからも楽しみにしています。
Amicelli・・・なつかしい!
ゆいっこママさん、コメントありがとうござます!
ドイツご訪問の際には私のブログも活用していただいたとのこと、とても嬉しく思います。
ハンブルクは一度だけ行きましたが、湖が綺麗な素敵なところでした。フランクフルトから1泊2日で大急ぎで回ったので、ぜひもう一度行きたいと思っています。
ゆいっこママさんもまたドイツにお越しの際にはこちらのブログをご覧になってくださいね♪
このブログすご〜く面白かったです(^o^)////
バス降りる時のボタンも押すのがめっちゃ早かったり、車の事になりますが青信号になった瞬間にスタートしなかった時のブーイングのクラクションの早さには思わず大爆笑するぐらいとにかく早い!
目が合ったり、共通の何かアクシデントを一緒に目撃したりするともの凄く親しげに話しかけて来たりと「大阪のおばちゃんみたい?!」っていつも思ってました。楽しい内容のブログいつもありがとうございます♪
yuyuさん、コメントありがとうございます。
こういう記事は、物や観光の情報を紹介するのとは違って、あまり役に立つようなものではないかなと心配だったのですが、面白かったと言っていただけてとっても嬉しいです♪
ドイツではクラクションよく鳴らす人が多い気もしていましたが、早さもあるのですね!
私は車に乗らないのですが、車は車でいろいろと文化の違いを見ることができて面白そうですね~。
いつも楽しく拝見、参考にさせて頂いてます!
「若い子が商売?している」ですが、これは結婚前の新郎又は新婦の友人達が主催する独身最後のパーティ【Bachelor party】の一部です。家にある物やパフォーマンスなんかで稼いだ?お金をその晩の飲み代にする…という事の様ですが、殆どお遊びです。たまに酔っ払いながらのグループもいますが、グループ内で大抵2、3人は冷静な子が居たりして心配無いです。お祝いごとなのでね。以前は無かったのですが、ここ数年で急に現れだしました(笑)。旦那の兄弟やイトコもやりましたが、もちろんやらない人達も多いです。Bachelor party自体がドイツではまだ新しく、私の中ではハロウィンなんかと一緒かな?と(笑)。
注意:確か「(何かの)お祝いだから飲んでくれ」といって貰ったシュナプス飲んだら気分悪くなって病院行きになったといった事件が去年ドイツであったので、他人から道端でもらう飲食物はちょっとやっぱり怖いですね。
Liebeさん、コメントありがとうございます。
Bachelor partyですか~~初めて知りました!
街中でも、お揃いのTシャツを着たりちょっとした仮装をした人たちが歩いているのをたまにみてなんだろうな~と気になっていたのです。
手作りっぽいお菓子なんかもみたことありますが、道で知らない人からもらう食べ物はちょっと怖いですね。おめでたいことではありますが…
ずっと気になっていたことが解決してとてもスッキリしました。ありがとうございます♪