ドイツに初めて旅行に来られる方向けに、ドイツについての基本的な情報を21個紹介しています。
頭の隅に入れておくとドイツ旅行・観光の際に役立つかもしれません!
正式名称 / 州&首都 / 国旗・国章 / 人口 / 天気・気温 / 飛行機・日本からのフライト / 言語 / 時差 / 通貨・お金 クレジットカード / 祝日 / お店の営業時間 / チップ / トイレ / 物価 / 消費税(Umsatzsteuer) / 水 / 交通 / 治安 /電圧・コンセント / お土産
正式名称
ドイツ連邦共和国(Bundesrepublik Deutschland)
州&首都
国旗・国章
黒・赤・金の3色です。
黄色じゃなくて金だったのですね。
国章は金色に黒い鷲のマークです。
人口
約8千3百万人(2018年)
参照:Einwohnerzahl von Deutschland bis 2018(http://de.statista.com)
天気・気温
- 北西・北部
- 年を通して降水がある。冬は寒いが、それほど厳しい冷え込みとはならない。夏は比較的涼しい。
- 東部
- 冬は長期に渡って寒さが厳しく-20度以下まで下がることもある。夏は暑くなる。乾燥が続くこともある。
- 中部・南部
- 冬は寒冷。夏は冷涼ではあるが、熱波の影響で最高気温が30度に達する日が数日続くこともあり、ドイツで最も暑い地域。最低気温が20度を下回らないこともある。冬は寒気の影響で、最低気温が-15度以下まで下がることもある。
Wikipediaドイツの地理の「気候」を簡単にまとめてみました。
ミュンヘンの気温については下記に詳しく書いています。
飛行機・日本からのフライト
フランクフルト国際空港が一番大きい空港で便数も多いです。成田からの直行便が出ているのは以下の航空会社で、約11~12時間くらい。ANAは羽田発着の便もあります。
- ルフトハンザドイツ航空便
- 全日本空輸 (ANA)
- 日本航空 (JAL)便
経由便だと色々な行き方がありますが、私が今まで利用したことがあるのが、SAS(スカンジナビア航空)でコペンハーゲン経由と、ブリティッシュエアウェイズのヒースロー空港経由です。便にもよると思いますが、2~3時間の待ち時間で乗り換えられてチケットも安かったので利用しました。
乗り継ぎ便を利用すると少なくとも15~20時間くらいはかかってしまいますね。
ドイツへはずっと乗り継ぎ便を利用して来ていたので、先日久々に直行便を利用したら本当に楽だったです!
言語
公用語:ドイツ語
英語は結構通じると思います。特に若い人は英語ができる人が多いです。
スーパーなど生活の場面では通じないところも多いですが、空港・ホテルでは今のところ100%問題ないです。ホテルでこちらドイツ語を使っても「英語とドイツ語どちらがよいですか?」と聞かれることも多いです。
銀行や電気屋・家具屋などでこちらがこれからお金を使うような場面では英語で対応してくれる人もいるし、宣伝とか営業系の人は「ドイツ語わからない」と言うと「英語は?」と言ってくることもあります。
また、英語ができるか聞くと「少し」とか「試してみましょう」とか言って流暢な英語を話しだす人も…笑
役所、カスタマーサービス、不動産屋ではドイツ語でなくては駄目と言われる事もありましたが、観光ではそんなに問題ないのではと思います。
いずれにしても、挨拶(Hallo,Grüß Gottなど)とありがとう(Danke)くらいはドイツ語で言った方がよいと思います。
買い物に役立つドイツ語を紹介しています
時差
UTC(協定世界時)+1。日本との時差は8時間です。
日本より8時間遅いので、日本の時間からマイナス8したらドイツの時間になります。
サマータイム
3月の最終日曜~10月の最終日曜まで夏時間となり1時間進むので、日本との時差は7時間になります。
つまり、3月の最終日曜日、午前2時に時計の針を1時間すすめて3時になり、10月の最終日曜日午前3時に2時に戻すことになります。
通貨・お金
- ユーロ(EUR・€、ドイツ語ではオイロと読みます)
- 硬貨:1セント、2セント、5セント、10セント、50セント、1ユーロ、2ユーロ
- 紙幣:5EUR、10EUR、20EUR、50EUR、100EUR、200EUR、500EUR
お札は500EUR札までありますが、実際によく使われているのは50EUR札まで。
100、200EUR札は家具屋さんや電気屋さんのレジで数百ユーロの支払いに使っている人を見たことありますが、普段殆ど使いません。
銀行でお金を下ろしても出てくるのはだいたい50EUR札までです。お札をチェックする機械がレジにあるところでは使えると思いますが、小さい商店などでは断られることもあるかもしれません。
高額なものを購入する予定がないのであれば、両替する時には50EURまでにしておいた方がよいかと思います。
クレジットカード
ドイツでは単に「カードで支払う」というとクレジットカードではなくてGirocard(EC-Karte)の事を指します。
クレジットカードは使えないお店も多く、チェーンのスーパーでもクレジットカードが使えないところがあります。洋服屋さんでも使えなかったり、また手数料が必要なこともありました。
Girocardの存在を知らなかった頃、カード使える?って聞いて使えると言われたので日本のクレジットカードを出してみたけど使えなかったことがありました。
店員さんも「よくわからないけど使えないわ」状態。銀行のGirocardもクレジットカードも見かけが似ているので気付かなかったのではないかと思います。
以前ZARAとH&Mでは日本のクレジットカードを使ったことありますが、普通に使えました(ZARAでは身分証明書を見せるように言われたこともありました)。また、サインが伝票とあっているかしっかりチェックされます。夫は書き直すように言われたことも!
祝日
ドイツの祝日はキリスト教関連のものが多く、復活祭(毎年日付が異なる)から○日後といった日付が固定されていない祝日も多いです。
ドイツ全体が休みになる祝日もあれば州によって休みが異なる祝日もあります。
祝日は日曜と同じ様にスーパーやデパートなどもお休みになりますので、旅行の計画を立てる際はご注意ください。
2013年のドイツの祝日は下記にてご確認ください。
お店の営業時間
ドイツではお店が営業できる時間が法律で定められている為、スーパーやデパートなどは、平日は20時にはお店は閉まります。
土曜日はスーパーやデパートなどは平日と同様のところも多いですが、早めに閉店するところもあります。中にはお昼までの営業というところもあります。
朝はお店によって異なりますが9時くらいのところが多いです。スーパーは朝早く7時からやっている所も。
また、ミュンヘンの中心部のお店などはないですが、小さいお店だとお昼に休みになるところもあります。
フランクフルトではMyzeilは週末21時まで開いていて、あの辺りでは22:00まで開いているスーパーもありましたが、ミュンヘンではどこも20時でお終いです。州によって違うようです。
日曜日・祝日は基本的にお休みです。
カフェやレストラン、ファーストフード店、駅や空港のお店、ガソリンスタンドの売店は日曜でも開いています。
パン屋さんは日曜もお昼まで開いているところはあります。
年に数回、サンデーショッピングがある場合も。
12月24日と31日はスーパーも早く(14時までとか16時までとか)閉まります。
チップ
普段必要になのはトイレとレストランが中心ですが、日本では基本的にチップがないので難しいところです。
- トイレ
- 30~50セントくらい。入り口に係りの人が座っていて、お皿が置いてある事が多いが、金額が指定されていたり、自動改札のようになっている所も。利用者向けに無料のところもあり。
- レストラン
- 会計の5~10パーセント位になるように、お釣りを切り上げて渡す。
私も未だによく分かっていないチップ問題…
トイレ
トイレは日本の洋式トイレと同じで特に変ったことはありません。
多くが上の様に絵で表示されているので迷うことも少ないと思いますが、念の為、ドイツ語でトイレは「Toilette」「WC」、男性「Herren」女性「Damen」は覚えておいた方が良いかもしれません。
また、上で述べたように外のトイレは基本的に有料です。空港や美術館、レストランで食事をした時などは基本的に無料です。
ドイツのトイレについて詳しくは下記にまとめてありますので併せてどうぞ。
物価
私が初めてドイツに来た時(2007年)は1EUR170円だったので、どれも高く感じましたが…食べ物(特にお肉と乳製品)は安いと思います。
同じものでも値段に差があります。スーパーのPB商品は安いですが、メーカーのものを買うと高かったり。
またディスカウントスーパとBioスーパーでは値段が全然違います。食費は質にこだわらなければ、かなり抑えることも可能。
ドラッグストアや洋服なども同じで、安いものを買おうと思えば安く揃えることができます。
洋服や靴などでアメリカのブランドは日本で買った方が安いかも。
プラスチック製品とか日本の100均で買えるような雑貨類は高く感じます。
消費税(Umsatzsteuer)
ドイツの消費税は19パーセントです。ですが食料品などは7パーセントと低めに設定されています。
食べ物は基本的に7パーセントですが、ビールやジュースなど飲み物は19パーセントになっています。でも牛乳は7パーセント。
本は7パーセントですが、Eブックは19パーセントとか、インビスやカフェで持ち帰りにすると7パーセント、その場で食べると19パーセント等々いろいろなルールがあります。
スーパーで買い物すると、レシートに買った物の横にマークがついていたりして、どちらの税率のものか分かるようになっています。
左の写真では、19パーセントのビールとジュースの横にはA、7パーセントの食品にはBのマークがついています。
お店では税込み価格のみ表示されていることも多く、買い物をしていて消費税が高いなぁと意識することはあまりありません。(レシートを見ると高!と思いますが)
水
ドイツの水道水は飲めますが、硬水ということもありお腹の調子が悪くなる人もいるようです。
私は家では水道水をブリタを通してから飲んでいます。
噴水などで見ることが多いですが、「Kein Trinkwasser(飲料水ではない)」と書かれた標識が貼ってある所は飲めません。
水のペットボトルは安いです。炭酸が入っているものが主流なので買う時には注意が必要です。
同じメーカーで2~3種類くらい置いてある事が多いです。
炭酸入り | Klassik(Classic), Original, Sprudel, Spritzig |
---|---|
炭酸弱め | Medium, Sanft, Leicht ※mit weniger Kohlensäure(炭酸少なめ) |
炭酸なし | Still, Naturell ※ ohne Kohlensäure(炭酸なし) |
メーカーによって表示が異なりますが、大体上のように書いてあると思います。
炭酸水は苦手ーと言う方は「ohne Kohlensäure(炭酸なし)」を覚えておくと良いと思います。
Pfand(ファンド)システム
お水だけでなくビールやジュースなどの瓶やペットボトルはファンドが掛ります。
買う時に飲み物の他に8セントとか25セントなどかかり、瓶を返却するとその分返却されるシステムです。
ジュースではファンドのかからない「Ohne Pfand」「Pfandfrei」のものもあります。
レストランでは飲み物は注文する
レストランでは日本のようにお水が出てくることはありません。
他のジュースやビールと同等の扱いで注文します。
交通
ドイツでは公共の交通機関が発達していますので電車とバスを使えば多くの場所に行くことができます。
私は車&タクシーを利用していないので、そちらの情報はわかりませんが、自転車用の道は整備されている所が多く、サイクリングも向いています。
本屋さんに行くと自転車用の地図も売っています。
ドイツでは自転車は車同様の扱いとなっています。右側通行や標識などを守らないと警察に捕まることもあるのでご注意を!
歩行者として注意する点
- 車は日本と反対の右側通行
- 道路を横断する時や、曲がってくる車に注意しましょう。
- 自転車専用道路
- 歩行者は自転車専用道路を歩かないように気をつけましょう。自転車の人に怒られちゃいます…!
- 信号が変るのが早い
- 道路を渡る時、青から赤に変わるのが早いのでテキパキ渡りましょう。
交通関連の記事
治安
何カ国も行ったことがあるわけではありませんが、ドイツはヨーロッパの中でも比較的治安が良い国だと思います。普段生活していても怖い思いをしたことも殆どないし、1人で出歩くのも平気です。
ただ、あまり良い雰囲気ではない場所もあるので、特に夜は少しでも危なそうだと思った所には近づかない方がいいと思います。
大きい町だと浮浪者や物乞いをしている人もいますが、お皿やコップを置いて座っているだけの人もいれば、歩きながらコップを差し出してくる人もいます。また「切符買うお金をくれ」など直接話しかけられたり積極的な人たちにも結構遭遇します。
あと歩いていて、いきなり女の人に花を渡されそうになることも2回ほどありました。これは受け取ると代金を支払えと言う押し売りなので要注意!
ドイツでは地図を広げていると道を教えてくれたり、バスで大きな荷物を下ろすのを手伝ってくれたりと親切な人も多いのですが、親切なのか怪しい人なのか判断が難しい場合もあるかもしれません。
観光客を狙ったスリなどもあるようですので、貴重品の管理には十分気をつけてください。
電圧・コンセント
- 電圧:230V
- 変換プラグ:C型かSE型
ノートパソコンやデジカメなどは対応しているものが多いと思いますが、対応していない電化製品を利用する場合は変圧器が必要です。
電圧がOKでもコンセントの形は違いますので、C型かSE型の変換プラグが必要になります。
私はパソコンやカメラの充電などではC型プラグを使っています。
SE型は前に1個持っていたのですが、前の家のコンセントに上手く入らなかったので(SE型はC型よりピンの直径が少し太いそうです。)それ以来C型しか使っていませんが、特に問題なしです。
ドイツのコンセントについては下記にも書いています。
お土産
名産品などについては詳しくないのですが、日常生活していてお土産によさそうだなーと思うものを色々紹介しています。よろしければ参考にしてください。